2019年05月21日

発達障害の子の「イライラ」コントロール術 有光興記・監修

No.153



・有光 興記(監修)
・発達障害の子の「イライラ」コントロール術
・講談社 2015年


よつば 読了日:2017年ごろ

ここ数年、
お子さんの生活を見ていくうえで
避けて通れなくなっているのが
アンガーマネジメント。

しかし結論から言うと
私はこれに懐疑的。

自分自身が怒りをコントロールできないので、
こういう本を読んでも
けっきょく実践できないのだ。

大人向けによく言われる
「怒りがわいたら、ボールペンの先を見つめる」
なんてね・・・。

瞬間的に怒りスイッチが入る私には
なんの効果もないし
そもそも思い出しもしない、そんなこと。

結局、地道に訓練を続けるしかなくて
失敗が続くと自己嫌悪。

「もっとすぐに効果がでる方法はないのか」 と
自分自身も、
ST(訓練者)としても
効果を実感できるまで取り組めないのだよね。

怒りをコントロールできる(ようになる)人って、
軽度~せいぜい中の上くらいの人なんでは?
とまで思っちゃうね。


でもって、
訓練だけが最適な方法ではない、という
経験もあるから。

以前にお会いした高校生で、
怒りの感情に心から共感したら、
その後は学校での怒り爆発が
ほぼなくなったらしいから。

私もアンガーマネジメントできないから、
まさにピアカウンセリング。

もちろん、
周囲の方の対応も大きいだろうし
怒りが収まってくる時期でももあっただろう。

でも、怒りの感情のあとに
罪悪感とか恥ずかしさとか、
抱えている人は多いと思うんだよねー。

それを分かち合う人が
いるか・いないかで
本人の姿勢は変わってくると思うんだー。

あとは
ストレッサーが減らせるかどうか。

ストレスを抱えたまま、
本人の努力だけを求めるのは
間違ってると思う。

怒りの感情に困っている人こそ、
子どもと一緒に訓練したらいいと思うの。

個人的にいちばんイヤなのは
理論武装されて
訓練者本人が自分の怒りに無頓着な
あえていえば
「おりこうさん教師」 タイプかな(笑)。


そうそう、本の内容に戻ると(脱線が多い!)

「大人でもマネジメントは難しい、
 それを理解したうえで子どもに接しよう」

と明記されていて、とても好感が持てた。

怒りの理由、
発達障害を持つ子の感じ方、
対応方法など
とても具体的に書かれている。

子どもに起こる前に
昔のアルバムを見て・・・とか
とてもいいんじゃないかなー。

健康でさえあれば、という初心に戻れるかも。

イラストがかわいいし
文字が少な目なので
保護者向けで読みやすいと思う。



よし、ブログ再開3つ目で
調子が戻ってきた!
(=横道、道草、脱線が満載)









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タグ :子ども

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